
こんにちは!
うつ病をもつ旦那さんと結婚しているmegumiです。
私はうつ病についてたくさんの本を読んだり家族会に参加したり、はたまた作業療法士として働いたりしてきました。
これから紹介する「うつ病の方との接し方で心掛けること5選」は、本や家族会で学びながら実際に私の旦那がうつ病で苦しんでいた頃に実践していたことです。(現在は寛解しています!)
うつ病をもつ方との接し方に悩む方の参考にしてもらえたら嬉しいです。
鬱病当事者の家族や恋人が心掛けるべきこと5選

鬱病当事者に1番近い存在である家族や恋人。
当事者のために自分にできることはないのかな…と戸惑ってしまいますよね。
当事者と一緒にうつ病と闘っていくために、私は次の5つを心掛けていました。
- 本当の意味で休養できる環境づくり
- 気分の波を把握する
- タイミングをみて外へ連れ出す
- あなたの存在が大切だと伝える
- 自分も大切にする
本当の意味で休養できる環境づくり

鬱病を寛解させるためには、休養がとても大切だということはよく言われています。
ただ、私が長年うつ病の旦那と生活してきて感じるのは、「ただ布団で休むだけでは休養にならない」ということです。
「早く復職しなければ」「仕事量が少なくて周りに迷惑をかけている」「こんなにゴロゴロしていて良いのかな」など、根が真面目であるがゆえの焦りや罪悪感を抱えながら休んでいるケースがあります。
鬱病を寛解させるためには、体だけでなく心も休ませる必要があります。
そのために当事者の周りの人は、「今は休んで良い」「むしろ休む必要がある」というメッセージを繰り返し送ってあげてほしいです。
このメッセージの送り方で、私がとても勉強になったのが「ツレがうつになりまして」という映画です。
この映画の中で鬱病のツレさんが仕事を休んでいる自分に罪悪感を感じているとき、その妻であるハルさんが平日昼間に思いっきりゴロゴロしている姿を見せるシーンがあります。
「休んで良いんだよ」というメッセージが言葉だけでうまく伝わらないとき、隣でダラダラしたり、自分のダメな部分を見せたりすることで伝える方法もあるんだなーと勉強になりました。
もちろん部屋で休むだけでなく外に遊びに行くのも、心を休ませるために効果的ですよ。
気分の波を把握する

うつ病は気分の波を繰り返しながら回復していきます。
意外とうつ病当事者よりも周りの人の方が、体調の変化に気づいてあげられるケースもあります。
当事者のなかには「体調の変化を気にせず頑張り続けた結果うつ病になった」という人もいるので、当事者の周りの人は当事者の体調をさりげなく観察してあげた方が良いでしょう。
私が旦那と生活し始めて驚いたことの1つに、「全然自分の体調の変化に気づかないな!?」ってことがありました。
表情が暗い、手のひらに汗をかいている、髭に無頓着になる、声にハリが無い…などなど、旦那の大きな鬱の波が来る前にはこんな感じの予兆があります(※人によって予兆の出方は様々あると思います)。
こんなにたくさんの予兆が出ているのに、旦那は「え、全然鬱っぽい感じしないし大丈夫だよ」といって無理しがちなのです。
「鬱がひどくなる前にはこんな予兆があるよね」と伝えてあげるだけでも本人が体調を管理するためのサポートになります。
鬱の予兆が出ているときは無理をさせずできる限り休息を挟みましょう。少しブレーキをかけて休ませることができれば鬱の波は小さくて済むことが多いです。
また専門家や病院と繋がっておくと、もし大きな鬱の波が来てしまったときも心強いですね。
タイミングをみて外へ連れ出す

調子が良い日は太陽の光を浴びましょう。太陽の力は偉大です。
太陽の光を浴びるとうつ病に効くセロトニンという神経伝達物質が出るので、脳に良い変化が起きることが分かっています。さらに外に行くことで軽い運動になり、運動もまた鬱に効果的。
さらにさらに、公園やカフェの窓際などで話すとリラックスして話ができるという人もいます。
精神科のリハビリでも使われているぐらい、実は散歩ってスゴいんです。
もし外で疲れた様子がみえたときは無理をさせず、たっぷり休ませてあげてくださいね。
あなたの存在が大切だと伝える

うつ病になると、「自分はダメな奴だ」とか「生きている価値が無い」とか考える人も多いです。
それは病気がそう考えさせているだけであって、実際にその人がダメな奴かと言うと全くそんなことは無かったりします(むしろ優秀な人もめちゃくちゃ多い!)。
当事者には「今は病気が自分にマイナスなことを考えさせているだけなのだ」と理解してもらい、自分は価値ある存在だと信じてもらう必要があります。
自分の命の価値を見失わないようにサポートしてあげましょう。
ただ、うつ病の人自身が自分自身を認めるのってなかなか大変なんですよね。
こちらは相手のことをすごく大切に想っているのに、なかなか信じてもらえません(悲)
手紙、電話、LINE、直接話す…などなどあらゆる手段を使って「愛してる!あなたは生きているだけで素晴らしい!!」としつこいくらい言って聞かせましょう。
恥ずかしいぐらい伝えるのがコツです。
こればっかりは、言葉・態度・時間を惜しみなく使って伝え続けるしかありません。
私は毎日、うっとうしいくらい好き好き言ってました笑。
当時、うつの旦那は「なんで俺なんかと一緒にいてくれるんだろ…」という気持ちもあったみたいです。
ですがそのうち「変わった子なんだな、ほんとに俺のこと大事なんだな」って具合に理解してくれました。
私が変人なんじゃなくて旦那が素敵なだけなのに…フフフ。
まあ変人だと思われても、愛が伝わったならオッケーです!
自分を大切にする

語弊があるかもしれませんが、当事者の相手を想えば想うほど、自分が我慢せざるを得ない場面も多くあるのではないでしょうか。
鬱病当事者との恋愛を例に挙げると、連絡をしても返事が来ない、デートのドタキャン、結婚できるか分からない、などなど。
文句を言いたくても相手を想うと強く言えない。かといって友達にも話しづらい…。
大切な人がうつ病になり、どうにか元気になってほしいと調べた結果、きっとあなたはこの記事を読んでいるのだと思います。
相手を想って悩み、自分の時間を相手のために使って、何か未来へのヒントは無いのかと探しているのだと思います。
その時点でもう、相手のことは充分大切にできているんですよね。
だから意識的に、自分のことも大切にして、自分の心のケアも念入りにしてあげましょう。
我慢すべき時もたしかにありますが、その分自分のこともしっかり甘やかしましょう。
自分のケアをするために、家族会に参加するのもオススメです。
家族会とは、うつ病当事者の周りの人が集まって話をする会のことです。
私も当時はまだ結婚していませんでしたが、何回か家族会に参加しました。
うつ病についての情報が入ってくるだけでなく、自分自身の悩みも聞いてもらえますよ。
私が参加した時は、病院に行ってくれないことや、将来彼と結婚できるか不安だということを相談しました。
なかなか友達に相談しづらい悩みも、似た立場の人に聞いてもらえたので貴重な時間でした。そして悩んでいるのは自分たちだけじゃないんだ、と実感できたのが良かったです。
うつ病をもつ人との接し方で心掛けた方が良いことのまとめ

私が本で学んだり試行錯誤したりしつつ、旦那と接するときに意識していた心掛けを5つ紹介させていただきました。
旦那の寛解のために、これらの心掛けは一役買ってくれたと思っています。
ただ、もちろんここに書いたことが唯一の正解ではありません。
1人1人考えや感じ方は違うので、相手の話を聞きながら試行錯誤を続けましょう。
このブログがその試行錯誤の参考になれば嬉しいです。
読んでいただきありがとうございました。
皆で幸せな毎日を過ごせますように!
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