うつ病の人の家族におすすめな本10選!うつ病の夫と私を知識で救った本

うつ病
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大切な家族がうつ病になった時、自分には何ができるでしょうか。

私の旦那は何年も前からうつ病です。

うつ病の旦那とずっと一緒に暮らしている私が思うに、家族がうつ病になった時まず第一にすべきことはうつ病についての知識をつけることです。

例えば風邪の症状や治療法について全く知らなければ、薬を飲ませる・栄養をとらせるなどの看病ができずに風邪をこじらせてしまいますよね。

それはうつ病についても同じこと。

うつ病の症状や治療法、本人の辛さなどを理解していれば家族としてどのように接するべきか、何をしてあげられるか悩むことも徐々に減ってきます。

家族から「うつ病」と突然言われて困惑する気持ちを抑えつつ、この記事にたどり着いたあなたはきっと「うつ病について理解しよう」という気持ちの持ち主なのだと思います。

だから、あなたなら大丈夫。

うつ病についての先輩たちが、知識や経験を本にまとめてくれています。

この記事ではうつ病当事者の家族にオススメな本を厳選して紹介します。

オススメの本のジャンルを以下の4つに分け、各ジャンルから2冊ずつ紹介しました。

おすすめする本のジャンル
  • コミックエッセイ
  • うつ病の基礎知識が学べる本
  • うつ病の方の気持ちを理解するための本
  • 簡単な食事療法が学べる本

いきなりうつ病について全て理解するのは大変です。

興味をもてるところから読んでみて、自分ができることを一緒に少しずつ探していきましょう。

コミックエッセイ

うつ病についての本を初めて読むなら実話の漫画がオススメです。

なぜなら、うつ病についての本は内容も重いものが多くいきなり専門書を読むと疲れてしまうから。

またうつ病についてのリアルな経験談を読むことで、「これからどうなるんだろう…」という不安な気持ちが軽減されるのを感じると思います。

まずは力まずに漫画から読み始めることでうつ病についてのざっくりとした知識や全体像を学ぶことができますよ。

【ツレがうつになりまして。】読みやすさ重視の方にオススメ

おそらく家族がうつ病になった方は1度は読むであろう王道マンガ。

うつ病関連の本の中で、私がいちばん好きなコミックエッセイです。

75万部売れており、テレビドラマ化・映画化もされているので知っている方も多いでしょう。

ある日夫がうつ病になった妻(ハルさん)がどのように夫との暮らしを紡いでいったのかが描かれています。

うつ病の旦那さんに強くあたってしまい旦那さんが追い詰められるシーンや、ふたりで生きていくためにある決意をするシーンなど…涙なしでは読めません。

それでいて実話ならではの失敗談や試行錯誤もリアルで、ただの美談ではないところも共感できます。

自分と一緒にうつ病と闘ってくれているような、お守りのような1冊です。

うつ病発症からの後日談も出版されています▼

さらに7年後の後日談も出版されています▼

【うつヌケ】うつ病から脱出するイメージをつかめる本!

「うつヌケ」は発売20日で5万部という異例のヒットを達成したコミックエッセイ。

著者自身のうつ病脱出体験をベースにうつ病からの脱出に成功した人たちの経験をまとめています。

うつ病になると自分の気持ちや体調をうまく伝えられずに、周囲とのコミュニケーションがすれ違ってしまうことがあります。

この本では、漫画家という「表現者」である著者自身がうつ病経験者なのがオススメなポイント。

うつ病に「なっていない側」の人に「うつ病ってこんな感じなんだ」と、漫画という表現を通して分かりやすく伝えてくれます。

うつ病から脱出するまでの道のりやイメージがつかめるので、読みながら希望をもつことができるのも良いところ。

ただレポートしているうつ病の方は有名人の方が多いので、共感という点においては「ツレがうつになりまして。」より少し劣るかもしれません。(個人の感想です)

【うつの人が見ている世界】自然に相手に寄り添えるようになる1冊

うつの人から「しんどくて動けない」と言われて、「私だってそんな日くらいあるよ!」と思った経験がある人にはぜひ読んでほしい1冊です。

「しんどい」「体が重い」など言葉にすると簡単だけれど、「それってじゃあどのくらいしんどいの?」ということまで具体的に解説してくれています。

寄り添い方の具体的なコツも載っているので、うつの方とのコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。

うつ病についての基礎知識が学べる本

うつ病についての基礎知識を知っていれば、心の余裕をもってうつ病の方と接することができます。

長丁場になることも多いうつ病治療。

焦らずに治療できるよう、基礎知識を学んでみましょう。

【新版入門 うつ病のことがよくわかる本】分かりやすさ・読みやすさで入門に最適

基礎知識を知っておきたい気持ちはあるけど難しい本は読みたくない、という方にもオススメできる1冊です。

うつ病の原因から治療法まで、とにかく分かりやすく見やすくまとめてあるのが特徴。

うつ病に関する知識ゼロの状態からでもさらっと読めるのに、要点をついているのでしっかりと基礎知識をつけることができます。

気負わずに読める1冊です。

【家族が「うつ」になって、不安なときに読む本】まさに私達のための1冊

「うつの人を、私が頑張って支えなきゃ」と感じている方には絶対に読んでほしいです。

なぜなら、「頑張って、私が、支えなきゃ」と考えていると共倒れする危険があるから。

この本の良いところは「自分も大切に」という点についてしっかりと教えてくれているところです。(具体的にどうやって自分も大切にするのかまで書いてあるのが素晴らしい!)

うつ病は長期戦なので、自分も大切にしないと相手も自分も辛くなっていきます。

もし「うつの人を支えることに少し疲れを感じる」という方がいたら、この本を読むことで自分のことも助けてあげてください。

【うつ・適応障害・双極性障害 心の名医7人が教える最高の治し方大全 聞きたくても聞けなかった144問に専門医が本音で回答!】

薬の効果や幅広い治療法など、一歩踏み込んだ内容についても知りたい方にオススメ。

うつ病についての疑問に複数人の専門医が答えてくれているので、医師の視点から情報をもらえるのがありがたいですね。

一問一答形式で読みやすく、基礎プラスαでうつ病についての知識を深めたい方に合うと思います。

うつ病当事者の気持ちを理解するための本

うつ病当事者の気持ちは、うつ病になってみなければ本当の意味では分からないのかもしれません。

むしろうつ病になったとしてもその程度や状況は個人によって様々で、うつ病の人同士でも本当に分かり合うのは難しいでしょう。

それでも、うつ病当事者の気持ちを理解しようとすることはとても大切です。

なぜなら「この人は自分のことを理解しようとしてくれているんだ」ということ自体が支えになることもあるからです。

また、当事者の気持ちを考え続けることで不用意に相手を傷つけてしまうリスクも減るでしょう。

少しでも歩み寄り続けるために、参考になる本を紹介します。

【うつ病の人の気持ちがわかる本】当事者から「家族に読んで欲しい」という声も

うつ病に苦しんだ人たちの言葉をもとにつくられた1です。

書評やレビューにて、うつ病当事者から「家族にこの本を読んで欲しい」「自分がうつ病になった時、このような本を読んだ人間が周囲にもし居てくれたら苦しまずに済んだかもしれない」という声があがっているのが胸に刺さる…。

自責の念や不安感、戸惑いなど、うつ病の方の胸の内にある苦しさをできる限り言語化してくれています。

家族が心掛けるべき声掛けや距離感、接し方なども具体的に書いてあることから実用性も高い本です。

【あなたの大切な人が「うつ」になったら】軽症うつの家族の方に

軽症うつに長年苦しんだ著者が書いた本です。

家族などうつ病の方の周りの人に「何ができるか」だけではなく「何ができないか」も書かれているところが特徴的。

あなたの周りでうつ病になった人が配偶者なのか、恋人なのか、親や子どもなのか、職場の人なのか、と自分との関係別に書かれているのも他の本と違うポイントです。

うつ病経験者が、うつ病の周りの人に向けて書いている本は貴重なので一読の価値があります。

簡単な食事療法が学べる本

うつ病の家族に何か少しでも自分ができることをやってあげたい、と思った時に一番取りかかりやすいのは「栄養のあるご飯を作ってあげる」ということではないでしょうか。

私の経験談ですが「自分ができることをやってあげている」という事実が、自分自身の心を救ってくれることもありました。

また食事療法の基礎を学び、家族に美味しいご飯を作ってあげことでコミュニケーションのきっかけになるかもしれませんね。

ただ注意点として、うつ病の時は食欲も減退することが多いので食事の無理強いはしないこと。

あくまでも本人のプレッシャーにならないよう、さりげなく料理を作ってあげると良いでしょう。

【マンガでわかる ココロの不調回復 食べてうつぬけ】初めての食事療法にオススメ

通院や薬物治療と並行して、食事療法を提唱している精神科医が書いた本です。

病院では基本的に西洋医学がメインですが、この本では東洋医学のことが結構書かれているので新しい視点でうつについて考えるきっかけになると思います。

漫画で読みやすく、医学書的な内容だけでなくレシピも載っているので食事療法を初めて学ぶ方にオススメです。

【うつ消しごはん―タンパク質と鉄をたっぷり摂れば心と体はみるみる軽くなる!】特に貧血があるうつ病当事者の場合は試す価値あり

シリーズ累計23万部を突破している人気の1冊。

著者が医学博士なだけあって、食事療法を使った治療方針も明確で分かりやすいです。

タンパク質と鉄分を積極的に摂取しつつ糖質を減らすことを推奨しているので、貧血傾向のある方に特に合っている内容ですね。

内容が具体的で、「マグロ、カツオ、赤身の魚を食べましょう」「サラダ油もできるだけ減らしましょう」などすぐに実践できる明確なアドバイスがあるのがありがたいです。

うつ病の方の家族にオススメな本のまとめ

うつ病の家族を支えたいと思っている方に向けて、オススメな本を紹介しました。

うつ病について本を探し学ぼうとしてくれる家族がいることは、当事者にとって心強いことだと思います。

この先困難もあるとは思いますが、大切な家族や自分のために一緒に乗り越えていきましょう。

このブログが少しでも参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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